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カフリンクスが誕生した歴史を辿って

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2019/04/03 UP

<Cuff links>

カフリンクス【cuff links】ドレスシャツの袖口にあしらう飾りボタンの総称。主に金属や宝石でつくられたボタンに、金属製の留め具を付けたもので、チェーンやゴムでつないだものもある。現在は、片端についた棒を90度に回転させて固定する「Tバー」構造が主流。

 

【Q&A】袖を飾るカフリンクス(カフスボタン)の上手な身に着け方とお手入れ

 

 

皆さんは、シャツの袖を飾る“カフリンクス”の起源をご存知でしょうか?

その起源を遡ること、時は絶対王政華やかなりし頃の17世紀のヨーロッパ。国王をはじめとする当時の権力者たちが、自らの富と力の象徴としてシャツの袖口を宝石や貴金属で留めたことにあるようです。これが登場する以前は、袖口は綺麗な模様の付いた紐やリボンで留めていました。

 

当時の貴族階級の男性は女性以上に華美な装いを好んだこともあり、上着のボタンを煌びやかにするだけでは物足りなかったのかもしれません。何せシャツについても、胸元に限らず袖口にもフリルが多用された時代ですので。因みに紐やリボンは、当時は袖口だけでなくシャツの首元の開閉にも用いられていて、これが今日のタイの超・源流になっています。

カフリンクスがより一般に広まったのは、枠となる鉄や銅などが産業革命を経て安く大量に製造できるようになるとともに、今日のドレスシャツの基本的構造が固まった19世紀。当時は洗濯と擦り切れた際の交換を容易にすべく、ドレスシャツのカフは着脱可能なものが主流でした。

今日でもたまに見る替え襟=「デタッチャブルカラー」の、いわばカフ版。となると予めボタンが付いていないほうがむしろ便利だったのかも?それ以来、カフの締まり具合と着脱の容易さとを両立させるべく、カフリンクスは構造面で様々な試行錯誤が行われたわけです。

 

文=飯野 高広
いいの たかひろ●大学卒業後大手鉄鋼メーカーに勤務したのち、服飾ジャーナリスト・研究家として独立。紳士靴やスーツなど男性の服飾品全般を執筆領域とし、ビジネスマン経験を生かした視点で論じる。また専門学校で近現代ファッション史の講義を受け持つと共に、テレビ番組への出演・総合監修を行うなど、メンズファッション全般の知識箱的存在として活躍中。著書には、『紳士靴を嗜む:はじめの一歩から極めるまで』『紳士服を嗜む:身体と心に合う一着を選ぶ』(朝日新聞出版)『大切な靴と長くつきあうための靴磨き・手入れがよくわかる本』(池田書店)がある。

※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。

※価格はすべて、税込です。

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