きものの話Vol.9 秋のおすすめコーディネート きものの話Vol.9 秋のおすすめコーディネート

すっかり秋の気配を感じる季節となりました。
単衣の季節も終わり10月はようやく袷のきものの出番です。

河村 公美

すっかり秋の気配を
感じる季節となりました。
単衣の季節も終わり10月は
ようやく袷のきものの出番です。

今回はなんと、きものに造詣が深く、
きもの生活研究家である河村公美氏による
この秋におすすめのコーディネートを2種類、
ご紹介いたします。

“きもの生活研究家”として「普段着として着物を着ること」を
提唱し多方面にて活躍中。
2002年 第34回ミス日本グランプリを受賞し、
その後、アーティスト河村隆一氏と結婚。
現在はハースト婦人画報社『美しいキモノ』の連載に出演。
自身初となるきものスタイルブック、
『毎日、きもの』講談社も好評発売中。

“ドレス感覚で着こなす同系色の帯を合わせ” Iラインで立ち姿も美しく。結婚式から立食パーティーまで、ジュエリーやバッグ、ヘアメイクで華やかさを微調整。  “ドレス感覚で着こなす同系色の帯を合わせ” Iラインで立ち姿も美しく。結婚式から立食パーティーまで、ジュエリーやバッグ、ヘアメイクで華やかさを微調整。 

程よく手仕事が施されすっきりとした印象のきものに、同じトーンの帯で統一感を出し、Iラインに仕上げます。波柄は「縁起は良いけれど格調高すぎない」ことがポイント。結婚式から立食パーティーまで、30・40代はバラエティに富んだパーティーシーンが予想されますが自分が主役になる会は少ないもの。だからこそ、一歩引きながら輝ける、抜け感のあるものが役に立ちます。ジュエリー感覚のクラッチや丁寧なヘアメイクで、雰囲気が変えられるのも、シンプルコーディネートの良いところ。バッグは、どんなに華やかでも「若々しい」ものを選ばないよう気をつけて。 

<千切屋治兵衞>
「若松に松菱」付下着尺
486,000円(絹100%)

<紫紘>
「荒磯文」袋帯
518,400円(絹・その他繊維)
その他 参考商品

“チョコレートに樅の木”を思わせるような遊び心のある組み合わせ。シックなカラーは秋冬大活躍の一枚。表情豊かな織りと大胆な柄の帯で華やかさを加えて、シックになりすぎないスタイルに。 “チョコレートに樅の木”を思わせるような遊び心のある組み合わせ。シックなカラーは秋冬大活躍の一枚。表情豊かな織りと大胆な柄の帯で華やかさを加えて、シックになりすぎないスタイルに。

シンプルなきものは色や質感で季節を表現を。チョコレートや樅の木を思わせるこのようなカラーは秋冬に大活躍。この色は一歩間違えると落ち着いて見えすぎてしまうのが難点ですが、こんな風に表情のある織りなら、シックに大人らしく着こなせます。ここではアイキャッチになるような洒落袋帯で遊び心をだして、全体に華やかさを添えます。パーティー用コーディネートと違って遊びが許される街着は、甘辛バランスを楽しみます。

<廣田紬>
「霞絣」下井紬着尺
429,840円(絹100%)

<洛風林>
「アルザス華文」袋帯
572,400円(絹・その他繊維)
その他 参考商品

リアルクローズ選びのポイント リアルクローズ選びのポイント

「気のおけない女友達」のような一枚はワードローブを豊かにする

リアルクローズを選ぶポイントは「気負わず着られるか」
キモノを心配して自分らしくいられなかったら、お洒落から程遠くなってしまいます。だから濃い色の紬は私自身、 普段からついつい手にしてしまうものなのです。

着姿は、そこに自分が入ってはじめて完成。コーディネ ートだけ見て選ぶと危険です。

例えば、自分によく似合うリトルブラックドレスを思い 浮かべてみてください。ドレスだけを写真で見たらどう でしょうか。その素材や型、ディティールまでは一見分 からないものです。

フォトジェニックなものより、自分を引き立てるものを、 しっかり吟味したいものです。

書籍 「毎日、きもの」 講談社
2,052円


センスあふれる帯合わせ、帯締めや帯揚げの組み合わせなど、素敵な着こなしの「理由」を美しい着姿とともにご紹介。